創業30周年記念誌別冊 私たちの取組み ともに働く
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11④対人技能→特性を踏まえた教え方の工夫同じ障がいでも、障がい特性や得意・不得意は一人ひとり異なります。そのため、業務の習得においてもその人の特性に合わせた教え方の工夫が必要になります。特に発達・知的障がいのある人には、どのような教え方が合うのか確認しながら進める事が大切です。また、教えてもらう人からも、普段自分がどのような工夫をしているのか、どのような配慮をしてもらいたいのかをきちんと伝える事が大切です。<習得に際しての課題例> ●マニュアルを見てもわからない  →言葉で説明する聴覚情報の方がわかりやすいのか ●説明を聞いてもわからない  →マニュアル(文字や図)のような視覚情報の方がわかりやすいのか  →マニュアルや説明よりも実際にやってみる方が理解しやすいのか ●メモが取れない  →説明を聞きながらメモを取れないのか  →要点をまとめる事ができないのか  →何を書けばいいのかわからないのか 等当社では、教える人も教わる人もそれぞれに障がいがある社員です。例えば、聴覚障がいのある社員が手話のできない新入社員のアドバイザーをする、明確な言葉で論理的に説明するのが難しいと感じる社員が曖昧な表現を苦手とする社員に順を追って細かく仕事を教える等、双方の特性や相性がかみ合わないとつまずきのきっかけにもなりかねません。そのため、誰が誰に教えるのか慎重に検討するとともに、適宜管理者がフォローを行っています。

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