創業30周年記念誌別冊 私たちの取組み ともに働く
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15(3)コミュニケーションの壁を取り除く聴覚障がいとひと言で言ってもその聞こえ方は一人ひとり異なります。聞こえない事による困り事は、「連絡事項や打合せの内容がわからない」といった仕事上の事だけではありません。仕事を離れたちょっとした会話が聞こえない事によって、「みんなが楽しそうに話しているのに話の輪に入れない」等、職場の人間関係を築く上でも困り事となります。そのため、聴覚障がいのある人と聴者がともに働くためには、双方ともコミュニケーションの壁を取り除く努力が必要不可欠です。当社創業時はほとんどが身体障がいのある社員で、肢体不自由と聴覚障がいが半数ずつを占めており、コミュニケーションの壁がありました。互いに「手話を使う・使わない」で揉めた結果、手話委員会が誕生し、聴覚障がいのある社員が手話を教え、社員全員で手話を学ぶというNNCの原点となる取組みがスタートしました。最近では手話が使えない聴覚障がいのある社員もいますが、当社では、手話を第二の言語として位置づけ、みんなで学ぶ取組みを現在も継続しています。

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