互いに配慮し合う風土が
自然に生まれます。
2013年入社
インタビュー
CASE2
入社前はどんなことをされていましたか?
生きづらさを感じつつも、自分が何に困っているのかわからずに過ごしていました。障がいを意識し始めたのは大学に入ってから。面談やアルバイトなどで、時々コミュニケーションに齟齬が発生することから、カウンセリングを受けるようになりました。その中で自分の障がいと向き合い、時間はかかりましたが、何に困っているのか理解することができました。その過程は自分にとってとても大切な時間でした。
入社の経緯は?
利用していた就労移行支援事業所での企業見学で当社を訪問しました。軽い気持ちで参加したのですが、真摯に仕事に取り組む社員たちの様子は、健常者と特に変わるところがなく、自分もここで働ければ格好いいだろうなと興味を持ちました。
職場体験と試験・面接を経て採用されたのですが、職場体験の期間は1日7時間半のフルタイム(当時)で2週間。たいへんではありましたが、まじめに取り組み、やり遂げることができました。
入社してみてどうですか?
入社して配属されたのは、日本生命から委託された業務を行う部署で、処理手順の細分化と充実したマニュアル、先輩社員による手厚いフォローにより、とても働きやすい環境でした。例えば、お客様への通知物を作成して発送する場合、何か間違いがあると個人情報の漏洩にもつながりかねないので、作成作業と確認作業を切り分けたり、複数の社員でダブルチェック、トリプルチェックを行うことで正確性を確保しています。そうした進め方は自分に合っていて、失敗なく仕事をやり遂げることが、やりがいや自信につながりました。
仕事の内容は?
当社は日本生命の業務代行が主な仕事ですが2年間人材開発部にて採用に関わる仕事をした事がありました。当時はアシスタント的な役割として、面接会や見学会といった採用に向けたイベントや職場体験、さらには採用試験の準備から運営まで担当していました。イベントでは私の対応で会社の第一印象が決まってしまうところもあるので責任重大なのですが、こころに余裕を持ち、場の雰囲気がよくなるように心掛けながら日々取り組んでいました。
障がいに対してどんな配慮がありますか?
私の場合、あるものごとから関連して考えを巡らせたり、2つのものごとの相関関係をつかむことが難しかったりするため、齟齬が生じやすいという課題があります。また、耳で聞いた言葉を言葉として認識するのに時間を要するという特性もあります。そのため、指示を受ける際にはメモをとって確認する時間を十分にとっていただいたり、電話の外線対応の優先順位を下げてもらうなどの配慮をしてもらっています。
ただし、こうした配慮は会社側がルールとして徹底するようなものではなく、自分から、こうしていただけるとありがたいです、その代わり自分もこういうところに配慮しますというふうに、持ちつ持たれつの関係の中で自然と育まれるものです。
就職活動中の方へのメッセージ
message
特例子会社は、障がいのある方への配慮が手厚いことは確かなのですが、応募する方からの発信がないと会社としてもどう受け入れればいいのかわからないということがあります。特に精神障がいや発達障がいの場合、人によって特性も大きく異なるので、それをオープンにしてくれると採用側もその人が働く姿を具体的にイメージしやすくなります。オープンにするのはとても勇気のいることですが、オープンにすれば新たな道がきっと開けます。
私の LIFE STYLE!
ある1日のスケジュール
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6:00
起床
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9:00
出社・見学会の打ち合わせ
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12:00
昼食
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13:00
研修会の準備(年に数回、日本生命本店で開催される「人権研修」に講師として参加。自身の経験を踏まえて講演を行う。)
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17:30
退社
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19:00
帰宅
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21:00
夕食
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24:00
就寝
ある休日の過ごし方
外に出かける用事は土曜日のうちにすませて、日曜日は体調管理を優先するようにしています。最近はフードフェスなどに足を運んだりもしています。実際のお店に入るのは緊張するタイプなので、そういうにぎやかな会場の中で、お店の雰囲気を適度に楽しめるところが気に入っています。